表皮の記憶

The Memory of the Epidermis

1989.5
《表皮の記憶》 in カナダ 2点
”The Memory of the Epidermis” in Canada (photos: unknown), 1990

会場は高田馬場のプロトシアターProto Theater。床に敷かれたシートをはがすとコンクリートの床が現れて、かなりの事が出来る。つまり水を使おうが、大きな音をだそうが文句が出ない場所だった。わたしは48平方メートルの床全面にゴムを塗り、皮膜を作った。さらにゴムスーツを着、黒い覆面のようなゴム切れはしで顔を隠し、すっかりゴムフェチと化していた。時代はバブルが弾けたといってもまだまだ、金余りの風潮が世間を支配していた時代で、だからこそ、パフォーマンスアートというダイレクトな表現に身を寄せ合った者たちが存在していたのだった。パフォーマンスアートは身体が媒体であるため、大した作品でもないのに買い手が付いた美術世界とは一線を画していた。

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